トウェンテFW中村敬斗(19)は、DF菅原由勢(19)が所属するAZ戦にベンチ入りしたが最後まで出場しなかった。チームは0-3で敗れた。

左FWを主戦場とする中村だが、対戦相手の菅原が右サイドバックで後半30分まで出場しただけに、ピッチに立てばマッチアップの可能性もあった。「やりたかった。それは確かにスタメンで出たかったです」と、東京オリンピック(五輪)を目指す2人の対決が実現しなかったことを残念がった。

10月25日のエメン戦では移籍後初めて出番なしに終わった。だが、5日後のオランダ杯では2得点と結果を残し「1回どこかで、ベンチになった方が、切り替えにもなる。それでカップ戦ではしっかり2ゴールして、いいプレーもできた」とコメント。休養したことで良い結果につながっていると話した。

移籍1年目の今季公式戦では10試合に出場し、5得点1アシストを記録している。デビュー戦から2試合連続得点など、出場可能な試合では9試合連続スタメンとレギュラーを獲得し、目標の2桁得点にあと5得点と順調なスタートを切った。だが、直近のリーグ戦では2試合連続の出番なし。「できればリーグ戦だけがいいですけど、とりあえず今は公式戦っていう感じにしてます。リーグ戦の方が大事だと思うんですが、いまこういう立場なんで」と現状をしっかりと受け止めている。

現在のコンディションについて「日本から移籍してきた僕は、たしかにちょっと体の疲労っていうか、マインド、頭のところ(が疲れている)」と環境の変化からくる疲労があると話した。また「今日は試合に出なかった。じゃあ、次に向けてどうモチベーション作っていくかっていうのを、G大阪の時もずっとやってきた。それも大変っちゃ大変ですね」と出番がない時のモチベーションを保つことも難しさも感じている。

次の試合は10日、ホームでのズウォレ戦。チームが0-3で大敗したこともあり「もしかしたら、(出場する)チャンスもあるかもしれない」。ふたたびレギュラーの座をつかむため、チャンスをつかみ取る。