スペイン1部リーグはすでにシーズン開幕から2カ月以上が経過し、第12節を終了しているが、近年稀に見る非常に拮抗(きっこう)した上位争いになっているとスペイン紙ASが4日に伝えている。

バルセロナとレアル・マドリードの直接対決であるクラシコが12月18日に延期され、リーグ戦優勝の最有力候補の2チームの消化試合が1試合少ないという理由はあるものの、現在上位7チームの勝ち点差はわずか3しかない。

バルセロナ、Rマドリード、レアル・ソシエダの3チームが勝ち点22、アトレチコ・マドリード、セビージャの2チームが勝ち点21、グラナダが勝ち点20、ヘタフェが勝ち点19となっている。

アス紙によると、1998-99シーズン以降のここ21シーズン、第12節を終えた時点でこんなにも上位争いが競り合ったことは一度もなく、わずか勝ち点3差の中に7チームがひしめき合ったことはないという。

その一番の理由はバルセロナ、Rマドリード、Aマドリードのスペインを代表するビッグ3に取りこぼしが非常に多いこと。さらに2部リーグから今季昇格したばかりのグラナダの大躍進、昨季あと1歩でチャンピオンズリーグ出場まで迫ったヘタフェの素晴らしいパフォーマンスなども理由となる。

ここまでの12節の中、首位チームが目まぐるしく入れ替わり、異なる6チームが首位に立っている。これまでRマドリードが最多4回、バルセロナが3回、セビージャが2回、Aマドリード、ビルバオ、グラナダが各1回トップに立った。

(高橋智行通信員)