【アーネム(オランダ)21日=エリーヌ・スウェーブルス通信員】オランダ1部フィテッセに加入した本田圭佑(33)がクラブ施設で入団会見を行った。

練習後、グレーのシックなスーツに着替え、ネクタイを締めて登壇。「さまざまな面で貢献できると思う。チームには若い選手が多いが、自分は、より経験値がある。試合を見た。才能ある選手がいるのに、試合をコントロールすることに苦しんでいた。サッカーでは、勝ち点3を得るために試合をコントロールすることが重要。自分は若い選手より試合の流れを読める。試合をコントロールできると思う」などと、話した。

昨季限りでメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)を退団後、約半年も公式戦から遠ざかっている。ACミラン在籍時以来3季ぶりとなる待望の欧州復帰だが、季節はすでに冬を迎えようとしている。夏の開幕から約4カ月遅れで、ようやく“開幕”を迎える。公言する24歳以上のオーバーエージ(OA)枠での東京五輪出場&金メダル獲得へ、集大成ともいえるシーズンの、本格スタートを切る。背番号に、年齢と同じ33をあえて選んだベテランは「大きな挑戦だが、自信はある」とも話した。

前日20日には、リーグへの選手登録に必要な労働許可証を取得したこともクラブが発表。チームを指揮するのはCSKAモスクワ(ロシア)時代に指導を受け、互いによく知るロシア人のスルツキー監督。オランダ1部はVVVフェンロで経験済み。正式契約前、10月末からの練習参加初日に英語で仲間に指示を出すなど、存在感も際立っており、24日(日本時間25日)のアウェーでのスパルタ戦でデビューする可能性が高い。

試合から遠ざかっており「体力面で、どれくらいフィットしているか?」との質問も出たが、徹底した個人トレーニングもあり、準備はOKのようだ。「僕の言葉が必要? 今週末には分かると思う。それが答え。今は、あまり多くを語る必要はない。そのうち分かるだろう」と自信をのぞかせた。