マジョルカMF久保建英(18)は、1-2で敗れたホームでのベティス戦でフル出場した。敗戦も、多くのチャンスを演出。地元紙では「久保がベティスの支配を、きらめきにより中断された」と報じるなど、スペイン紙はどこも上々の評価を与えた。

マルカ紙は試合翌日の紙面で、チームトップの2点(最高3点)をつけた。久保以外にチームで2点を与えられたのはダニ・ロドリゲス、フェバスと、後半から途中出場したラゴ・ジュニオルの3人のみ。マジョルカの攻撃について「(相手GK)ジョエルに止められた久保の2本のシュートと、フェバスのアクションが最も目立ったプレーだった」と、久保がチャンスを生み出したことを伝えた。

アス紙も、フェバス、ラゴ・ジュニオルと並び、チーム最高点の2点(最高3点)をつけた。久保のプレーについてはマルカ紙同様、前半の2本のシュートがジョエルにセーブされたことを強調した。また、久保がチームトップの枠内シュート数を記録したことも報じている。チーム全体の枠内シュート数は7本。その内訳は久保が3本、ラゴ・ジュニオルが2本、ライージョとフェバスが各1本となっている。一方、ベティスの枠内シュート数は3本で、久保1人と同数だった。

マジョルカの地元紙ディアリオ・デ・マジョルカ(電子版)は「久保とPKを決めたラゴの2人が、後半決定力不足を露呈したチームをリードした」と久保を含めた2人が攻撃の中心だったと伝えた。久保については「タケ・クボがベティスの支配を、きらめきにより中断された」と絶賛。チームの中で久保がベティスの脅威になったことを強調した。(高橋智行通信員)