MF久保建英(18)が所属するマジョルカはアウェーで首位バルセロナに5-2で敗れた。下部組織時代を過ごした古巣戦に臨んだ久保は、フル出場となったが無得点。バルセロナFWメッシはハットトリックの活躍だった。

前半7分にバルセロナMFグリーズマンに先制を許す。17分にはメッシがペナルティーエリア正面から左足でゴール左上隅に突き刺され、2点差とされた。マジョルカはバルサの早いパス回しについていくのが精いっぱいで攻撃に転じることができず、時間が経過した。

35分、マジョルカが反撃。カウンターから最後はバルサ守備陣の一瞬の隙を突き、サルバ・セビージャのスルーパスをDFライン裏で受けたブディミールがシュートを放ち、1点を返した。

しかしバルサはすぐさま反撃する。メッシが41分にまたもやペナルティーエリア外から鮮やかなミドルシュートを決めると、43分には高速のパス回しからルイス・スアレスが見事なヒールショットで得点。前半だけで4-1となった。後半にもメッシに3点目を決められるなど、突き放された。

5試合連続の出場となった久保にとっては、少年時代に夢見たカンプ・ノウでの試合。レアル・マドリードに入団したことにより裏切りもの扱いされ、キックオフからバルササポーターの洗礼を浴びてボールを持つたびにブーイングを浴びていた。

反対サイドのダニ・ロドリゲスと頻繁に立ち位置を入れ替え、攻撃への意欲を見せた。前半開始6分には際どいクロスを入れるもわずかにダニ・ロドリゲスに合わず。また時折、切れ味鋭いドリブルを仕掛けるも、反則を受けて突破させてもらえなかった。

後半開始直後にも右サイドを突破してクロスを入れるも、GKにキャッチされた。そして同17分にCKを蹴った後、シュートを放つも枠を捉えることはできなかった。その後も何度かクロスを試みるも味方に合わせることはできず、シュートも枠に飛ばすことができなかった。前半同様、多くの時間を守備に追われた。(高橋智行通信員)