マジョルカは7日にバルセロナと対戦し、メッシのハットトリックやルイス・スアレスのヒールでのスーパーゴールなどにより2-5の完敗を喫したが、3つのポジティブな点があったとマジョルカの地元紙ディアリオ・デ・マジョルカ(電子版)が9日に伝えている。

それはFWブディミールの2得点、コロンビア代表歴のあるFWクチョ・エルナンデスのデビュー、そして久保の成長だという。

この中で同紙は久保について、「ボールに触るたびにブーイングを浴びせてきた7万人の観衆の前で、その成長を確認させた」と、スペイン1部リーグデビューからまだ数カ月しか経過していない日本人選手が大きく進化を遂げていることを伝えた。

そして「カンプ・ノウの観衆は容赦しなかった。久保には若干18歳で、バルセロナのトップチームで1度もプレーしたことがないという事実があるにもかかわらず、全てが不当なブーイングを受けたのである。しかし素晴らしい個性を発揮し、スタンドからやって来る騒音から隔離され、ボールを触るたびにチームの中で最も洞察力のある選手になっていた。(バルセロナの左サイドバック)ジュニオルを大きく上回り、全てのカウンターをリードした」と完全アウェーの厳しい条件の中、チームで一番のパフォーマンスを見せたことを高く評価した。

今後の久保の立場については、「『全ての試合を改善させている』と試合後に称賛したビセンテ・モレノ監督はこれから問題を抱えることになるだろう。絶対的なレギュラーであるラゴ・ジュニオルをベンチに下げるか、フェバスもしくはダニ・ロドリゲスを外すことになるかもしれない。バルセロナ戦とその前までに行われてきた試合を経て、久保がスタメンの座を十分獲得しているのは明らかだ」と先発出場の権利を勝ち得たことを強調していた。

(高橋智行通信員)