マジョルカの地元紙ディアリオ・デ・アス(電子版)は10日、MF久保建英(18)が所属するマジョルカが今冬の移籍市場で3つのポジションの補強を実施する予定だと報じている。

今夏に加入した14人のうち、多くの選手のパフォーマンスが低調であることや、けが人が出ていること、そして1部残留を成し遂げるためメンバーのクオリティーを高めるためであると報じた。

また、7日に行われたバルセロナ戦後にクラブのスポーツディレクターを務めるハビエル・レシオは「我々は現在、ウイングとサイドバックの獲得に向けた仕事に取り組んでいる」と補強を示唆した。

マジョルカにとって左サイドバックは近年、悩みの種になっているポジションの1つであるという。昨シーズンまで活躍した選手たちは他クラブに移籍し、今夏はアグベニェヌとババ・ラフマンが入団した。

アグベニェヌがシーズン開幕後、レギュラーを務めたがプレーの出来が良くなく、途中からババ・ラフマンがスタメンを務めた。だが10月のヘタフェ戦で負傷し、今現在も復帰できていない。それにより本来は右サイドバックのフラン・ガメスやサストレが同ポジションをカバーする事態が起こっている。

また、相手ペナルティーエリアに迫りゴールを決められるサイドアタッカーを探しているという。今現在、チームでその条件を満たすのはラゴ・ジュニオルただ1人。今夏獲得したアリダイ、トライコフスキ、サリビュールはともに、モレノ監督の戦力にほとんど入っていない。ダニ・ロドリゲスや久保で右サイドをカバーしている。同ポジションの補強はマジョルカのプレーシステムの選択肢を増やし、ラゴ・ジュニオルのいる左サイドにボールが偏ることを防ぐため必須となっていると報じている。

さらに、最優先事項ではないが、FW獲得も狙っているという。同ポジションには5人がいるが、クラブが今夏獲得したアレグリーアとチャバリーアはほとんど戦力外。指揮官にとって、ブディミール、エルナンデス、アブドンの3人が戦力になっている。中でもブディミールとエルナンデスと競うためのFWを新たに探しているとのことだ。

チームはメンバー26人の大所帯となっている。18歳の久保や、20歳のエルナンデスは年齢的に若いことからBチーム登録。今冬、選手を獲得する場合は、何人かの放出が必要となる。

候補としてチャバリーアやアレグリーアの名前が出ていが、両選手ともに契約期間が長いため、それが他クラブと交渉する場合の障害となる可能性があり、選手獲得が難しくなっていると報じた。(高橋智行通信員)