スペイン2部で香川真司が所属するサラゴサが、今冬の移籍市場で日本代表MF久保建英のマジョルカでプレーするアルゼンチン人FWパブロ・チャバリーア(31)の獲得に向けて動いていると、サラゴサの地元紙エル・ペリオディコ・デ・アラゴン(電子版)が10日に報じている。

サラゴサはアトレチコ・マドリードのBチームでプレーするダリオ・ポベダとの契約が間近に迫っていたが、今シーズン中の復帰が絶望的な重傷を負ったため方向転換せざるを得なくなった。それによりマジョルカでビセンテ・モレノ監督の戦力に入っていないチャバリーアに白羽の矢が立ったのである。

センターFWだけでなくウイングとしてもプレーすることができるチャバリーアは今夏、フランス1部のスタッド・ランスからマジョルカに移籍するも、ここまでスタメン出場は1度もなく、わずか3試合34分間しかプレーしておらず、今冬の放出候補としてすでに名前が出ていた。もしサラゴサに入団する場合、期限付き移籍が濃厚となっている。

チャバリーアはアルゼンチンのベルグラーノでプロデビューを果たした後、ベルギー1部(アンデルレヒト、オイペン、コルトレイク)で通算59試合10得点、フランス1部(RCランス、スタッド・ランス)で通算61試合12得点を記録し、マジョルカと契約している。(高橋智行通信員)