マジョルカのビセンテ・モレノ監督が15日にアウェーで行われる1部リーグ第17節セルタ戦に向けて新たな「パズル」に直面しているとマジョルカの地元紙ディアリオ・デ・マジョルカ(電子版)が11日に報じている。

その理由はラゴ・ジュニオルがけがから回復したこと、けがで出遅れていたクチョ・エルナンデスがバルセロナ戦でデビューを果たしたこと、久保建英がここのところ良いパフォーマンスを見せているためだ。

モレノ監督がセルタ戦に向け、中盤から前線にかけての6ポジションに、イドリス・ババ、サルバ・セビージャ、フェバス、ダニ・ロドリゲス、久保、ラゴ・ジュニオル、クチョ・エルナンデス、ブディミールの8選手をどのように組み合わせるかで頭を悩ませていると同紙は伝えている。

そんな中、前節バルセロナ戦で2ゴールを決め、今シーズン通算5得点のブディミールの立場は揺るぎないもので、アブドン、チャバリーア、アレグリーアにポジションを脅かされることはないだろう。

さらに現在絶好調の久保は右サイドハーフとして個性を発揮しているため、ベンチに戻ることはないとみられている。

けがをしていたラゴ・ジュニオルはモレノ監督にとって、議論の余地のないレギュラーであり、セルタ戦では再び左サイドハーフとしてスタメン復帰することになる。

そのためダニ・ロドリゲス、フェバス、サルバ・セビージャの3選手のうちの1人がベンチスタートになることが濃厚である一方、調子を落としているイドリス・ババは守備的MFとしてこれまで通りプレーすると予想している。

マジョルカ入団時から続いていたけががようやく回復したクチョ・エルナンデスについてモレノ監督は好印象を持っており、今後の攻撃に新たなオプションをもたらす役割を果たすと考えられている。現時点ではまだスタメンを務めるのは難しいとみられるが、ワントップ、ブディミールとの2トップ、サイドアタッカーとしてプレーできるため、チームの攻撃にさらなる選択肢を与えてくれる存在となるだろう。

(高橋智行通信員)