フランス1部ストラスブールGK川島永嗣(36)が25日、総合マネースクール「ファイナンシャルアカデミー」の公式アンバサダーに就任した。東京都内の同校の東京・丸の内本校で就任会見に臨んだ川島は、プロサッカー選手として鍛錬を積みながら、同校で不動産投資などの講座を受講した卒業生でもある。「スポーツ選手は来年どうなるか分からないという不安がある職業。お金の不安を取り除きたかったのが勉強を始めたきっかけ」と、学びの契機を明かした。

拠点を海外に移してからも、学習は生活の一部になっている。練習日には起床後、午前7時半にはパソコンを開いて講座を受講した。「講座を受けて食事をして、練習に行くのが日課だった」。気分が乗らない日でも「ちょっとでもやったらオッケーにする。1つでも新しい言葉を聞いたらその日の勉強はオッケー」と工夫を凝らして継続し、学びを積み上げた。「実際に自分で勉強を始めるまで、何が自分に合っているのかという基準がなかった。自分に合っている形を見つけることが、何をやるにしても大切。真剣に向き合っていくことで、人生を豊にする」。

約1時間のイベント後、会場は大きな拍手に包まれた。「緊張しました。自分の考えをちゃんと伝えられるかなというのはありました」とホッとした表情で振り返った。23日の帰国時には、来年のテーマに「挑戦」を掲げた。「自分自身がどういう考えを持って来年臨んでいくかが、1つの大きなポイントかなと思っている。考え方の中で大きく改革していきたい」と、向上心の高さを示した。