スペイン2部サラゴサに所属するMF香川真司(30)が、米MLSのクラブからオファーを受けたと、スペイン紙アスが10日に報じている。

しかし、香川は7日のヒホン戦後に「最後までサラゴサでプレーする」とコメント。今冬の移籍市場での退団を考えておらず、後半戦に向けて、契約時に起こった大きな期待に応えることを目指している。

香川はサラゴサで重要な役割を果たしているとは言い難い。さらにFWプアードの入団、そして今冬の移籍市場で新たにポルトガル人FWアンドレ・ペレイラとの契約が間近に迫り、ポジション争いの激化が予想されている。そのため、香川が考えを変える可能性もあると同紙は伝えている。

また、香川の年俸は税込み47万5000ユーロ(約5700万円)と、クラブ内で2番目の高給取り。香川の退団はクラブにとって、今冬の移籍市場で新たな選手を獲得するために、サラリーキャップ(移籍金の減価償却費及び選手年俸)で余裕を持てることを意味すると報じている。

フェルナンデス監督は今冬の移籍市場でFWとCBの獲得をクラブに要請しているが、香川が退団した場合、さらに右ボランチとの契約に動く可能性もあるという。

香川は今シーズン、ドルトムントから入団し、サラゴサと2年契約を結んでいる。リーグ戦で22試合中18試合に出場。1148分間プレーし、2得点1アシストを記録。先発出場は15試合となっている。

(高橋智行通信員)