スペイン1部で最下位に苦しむエスパニョールは9日、スペイン人FWラウール・デ・トマース(25)をベンフィカ(ポルトガル)から完全移籍で獲得したことを正式発表した。契約期間は2026年6月30日までの6年半となっている。

デ・トマースはRマドリードの下部組織で育ち。スペイン国王杯のコルネリャ戦でトップチームデビューを果たした。その後、コルドバ、バリャドリード、Rバリェカノへの期限付き移籍を経て、今季からベンフィカに2000万ユーロ(約24億円)の移籍金で入団。これまでスペイン1部で14得点、同2部で51得点を記録している。

スペイン紙マルカによると、デ・トマースの移籍金は2000万ユーロ(約24億円)で、出来高で200万ユーロ(約2億4000万円)のボーナスが付いている。最大2200万ユーロ(約26億4000万円)となっている。またベンフィカはエスパニョールが同選手を売却した場合、エスパニョールからその移籍金の20%を支払われる権利を保有していると伝えた。

デ・トマースの移籍金は昨年夏、バルガスを獲得した際の1050万ユーロ(約12億6000万円)を抜き、クラブ史上の最高額となっている。入団発表で同選手は「ここで歴史をつくり、クラブのために大きなことを成し遂げたい。自分が持つことになる責任を自覚しているし、それを引き受けることに何の問題もない」と意気込みを語った。

(高橋智行通信員)