MF香川真司(30)が先制アシストを決め、2部サラゴサがMF久保建英が所属する1部マジョルカに3-1で快勝し、16強に進出した。

トップ下でスタメン出場した香川はマジョルカのDFと中盤の間で精力的にボールに受け、23分にペナルティーエリア正面からクロスバーに当てる惜しいFKを放った。

後半に入り2分、ゴール正面での巧みなトラップからペナルティーエリア内右サイドにいたアレックス・ブランコにパスを送り先制点をアシストした。その後も積極的にボールをもらうため動いた。久保との日本人対決を制した香川は以下の通り取材に応えた。

-マジョルカ戦の勝利について

香川 チーム全体が良かったですし、相手もほぼ全員を代えていたので、緩さをすごく感じていました。だからこそ必ず勝たなければいけなかった。何より次に進めましたし、次のラウンドがどこの相手か分からないですが、それがすごい楽しみです。

-1部のクラブと対戦したことへのモチベーションについて

香川 間違いなくありますね。僕自身は特に。これに勝って、もうひとつレベルの高い…まあ、バルサなのかレアルなのか…可能性はあるわけで。ぜひやりたいなという気持ちで待っています。

-ゴール前のFKとか、何度かチャンスがあったことについて

香川 そうですね。惜しいだけで済ませたくないですし、その時間は通り越しているので…。悔しいですけど、次取るしかない。取るだけです。そして何が悪かったのか、何が良かったのかをしっかりと冷静にまた分析して、どういう意識でまた取り組んでいくべきかというのを、ヒントを得られる試合でもあったのかと。そこを非常にポジティブに捉えながら次につなげていきたいなと思います。

-1点目の味方につなげたプレーについて

香川 うまく間に入って受けて、いい流れでゴールにつながったので、ああいう形を増やしたいです。今日はみんなの距離感や、流動性、テンポ含め、90分通して、非常にいい戦いができたと思います。それは非常にポジティブにチームとして受け止めていいんじゃないかと思います。

-久保との対戦について

香川 彼と試合後話しましたけど、(マジョルカは)中1日でメンバーもほぼ入れ替わっている中で、かわいそうというか、前半からプレーがバラバラな感じがしていました。ボールの入りどころも結構厳しそうで、やっていてもなかなかいいところでボールをもらえていなかったので、非常に苦しそうでしたし、厳しいメンバーの中でやっていたと思います。僕らもアウェーに行くとこういう戦いになるんですけど、彼もアウェーになるとどうしてもこういう戦い方になるから、なかなか難しいと言っていました。その典型的な試合だったんじゃないですかね。

(高橋智行通信員)