ブレーメンのFW大迫勇也(29)は、強豪ドルトムントと対戦したドイツ杯3回戦で20年初の公式戦先発出場を果たし、8強進出に貢献した。

5日付の大衆紙ビルトは、大迫活躍の理由を「すし」だとしている。

ホームでのドルトムント戦に後半44分まで出場し、1アシストを記録して3-2の勝利に貢献した大迫に「すしが大迫を喜ばせた」と見出しをつけた。同紙電子版は「ブレーメンの日本人スター選手である大迫は、長い間、調子を落としてレギュラーの座も失ってしまった。しかし(ドルトムント戦で)ミロト・ラシツァの重要なゴールをアシスト。満足のいくパフォーマンスを見せてくれた」と復調したと伝えた。

さらに「フローリアン・コーフェルト監督がどのようにして大迫を危機的状況から救い出したのか?その答えは食事にあった」と続けた。同監督はドルトムント戦後に「勇也が試合前にすしを食べたのは初めてだった。月曜の夜、チームマネジャーのダスティン・ハロシャンと話して、夕飯のメニューを変えたんだ。いつもの前菜メニューに、初めてすしも加えてみた。そうすれば、勇也も良い気分でピッチに立てるんじゃないかと我々は考えたんだ」と試合後に明かしたという。

また「最近の彼は、単にコンディションがあまり良くなかっただけ。お前を信じている、ということは彼に言っていたよ」と、以前と変わらず信頼していることを強調。そして「私自身もすしは好き。したがって、今後も食事のメニューに加えていくことも十分ありうるね」と話したという。

(鈴木智貴通信員)