フランス代表FWデンベレが全治6カ月の重傷を負ったことを受け、バルセロナは新たなFW探しに努めている。

そんな中、獲得候補だったレアル・ソシエダードのブラジル人FWウィリアン・ジョゼ(28)獲得を金銭面で断念し、ベティスのロレンが最有力候補になっているとスペイン紙マルカが13日に報じている。

バルセロナは新たなFW獲得を認めてもらうため、「ラ・リーガ」へ数日以内にデンベレの長期負傷を証明するメディカルリポートを送る予定になっているが、規定が最低全治5カ月であるため、許可が下りるのは間違いないとみられている。しかし獲得できるのはスペイン国内でプレーする選手および無所属の選手に限られる。

ウィリアン・ジョゼが獲得候補から外れたことにより、今現在出ている名前はロレン(ベティス)、アンヘル(ヘタフェ)、ルカス・ペレス(アラベス)のスペイン人選手、そして香川真司所属のサラゴサ新進気鋭のコロンビア人FWルイス・スアレスとなっている。

この中でロレンについては、2年前にベティスで監督を務めていたキケ・セティエン監督がBチームからトップチームに昇格させており、現時点の最有力候補とも言われている。両クラブ間の関係は良好であるが、好調であること、契約解除金は4000万ユーロ(約48億円)と高額であることが獲得の大きな問題になると考えられている。

契約解除金が1000万ユーロ(約12億円)のアンヘルはバルセロナからのオファーが何も届いていないことを明かしており、契約解除金が1500万ユーロ(約18億円)に設定されているルカス・ペレスは第1選択肢ではないことを理解しているとのこと。

そしてワトフォードからのレンタルであるルイス・スアレスについて、サラゴサは1部昇格を争っているため手放す気はないとのことである。

また、マルカ紙が公式サイト上で「バルセロナはどのFWを獲得するのがいいか?」というアンケートを行ったところ、ロレンが28%、その他の選手が26%、アンヘルが20%、ルイス・スアレスが14%、ルカス・ペレスが12%という結果になっている(全回答約30300人)。

(高橋智行通信員)