スペインリーグのバレンシアが、久保建英所属のマジョルカのスロバキア代表DFヴァリエント(24)を獲得候補に挙げた。マジョルカの地元紙ディアリオ・デ・マジョルカ電子版が報じたもの。アルゼンチン代表CBガライが今季絶望の大けがを負ったためで、即座に獲得できる新たなCBを探し始めていた。

バレンシアのCBガライは右膝前十字靭帯(じんたい)断裂の重傷を負ったことで今月3日に手術を受け、今季絶望となった。マジョルカはヴァリエントの契約解除金を2500万ユーロ(約30億円)と高額に設定しており、2部に降格した場合に限り、1500万ユーロ(約18億円)に値下がる契約内容。そんな状況の中、すでにヴァリエントの代理人がバレンシアの練習場を訪れたという情報も出ている。

仮にヴァリレントがシーズン中に移籍した場合、マジョルカは大ダメージを受けることになる。なぜならチームで唯一、リーグ戦全試合にフル出場している選手であり、ビセンテ・モレーノ監督の絶対的なレギュラーだからだ。またバレンシアはヴァリエントよりもトップリーグでの経験が豊富なレガネスのギリシャ人CBシオヴァスの状況も探っているという。(高橋智行通信員)