5回戦が3日に各地で行われ、FW南野拓実(25)のリバプールはアウェーでチェルシーに0-2で敗れて敗退した。南野は移籍後初のフル出場を果たしたが、得点に絡むことはできなかった。FW武藤嘉紀のニューカッスルはアウェーで2部ウェストブロミッジに3-2で競り勝ち、準々決勝に進出。武藤はベンチ外。

南野は移籍後初のフル出場を果たしたが、結果を残せなかった。普段はブラジル代表FWフィルミノが務める3トップの中央で先発。前半20分に右クロスのこぼれ球をゴール正面で拾ったが、1トラップした直後に相手DFに阻まれてシュートを打てなかった。絶好機に「(こぼれ球は)少しボールが高く跳ねていた。無理やりシュートを打った方が良かったのか、トラップを足元で捉えられれば良かったのか」と悔しさを見せた。

前半こそスルーパスなどで見せ場は作ったが、後半からは存在感を見せることはできなかった。終わってみればシュートはゼロ。チームも同大会から姿を消した。クロップ監督からは「タキ(南野)は本当に良い試合をして、我々は彼をもっと使ってよかった」と評価された。だが、現状では先発が見込める唯一の大会だっただけに「こういう試合で結果を残せなかったことが自分の課題」。多くのプレー時間を得ただけに、結果を残したかった。

残す大会は優勝目前のリーグ戦と欧州CLの2つ。今後はさらに出場機会が限られるとみられる。「試合に出ていないのに、楽しくサッカーできるわけはない。(だから)毎日、必死に練習しています」と悔しさをバネに飛躍を誓った。