アトレチコ・マドリード(スペイン)がアウェーでFW南野拓実が所属するリバプール(イングランド)を延長戦の末に3-2の逆転で下し、2試合合計4-2で準々決勝に駒を進めた。

途中出場ながら2ゴールを決める大活躍を見せたスペイン人MFマルコス・リョレンテ(25)が試合直後に受けたインタビューで「チームが一致団結した時にこのようなことが起こるもの」と昨季王者からの勝利を喜んだ。スペイン紙マルカ電子版が11日に伝えた。

リョレンテは、2試合合計1-2と逆転された直後の延長前半7分にゴールを奪うと、同ロスタイムにも勝ち越しとなる得点を挙げた。下馬評では連覇を狙うリバプールの方が有利とみられていただけに「自分たちの限界がどこにあるか分からない。チームは信じられないほどすごい仕事を成し遂げ、全員で守備を必死にやり抜いた。チームが一致団結した時にこのようなことが起こるもの」と胸を張った。

また、自身の2得点について「ゴールを決めてこの対戦を突破したという事実は感動的だし、説明することができない感覚だ。チームメートのみんなが祝福してくれた」と喜んだ。一方で「今回、勝ち抜けたことはとてもうれしいけど、まだリーグ戦でやるべきことが多く残っている」とコメント。チームはリーグ戦6位で、来季の欧州CL出場権獲得内の4位Rソシエダードと勝ち点差1で追っている。

今大会の準々決勝進出を決めているクラブは、Aマドリードの他、パリサンジェルマン(フランス)、アタランタ(イタリア)、ライプチヒ(ドイツ)の4クラブ。来週、残り4試合が行われ、20日にニヨン(スイス)で準々決勝の組み合わせ抽せん会が行われる。(高橋智行通信員)