バルセロナからの期限付き移籍によりバイエルン・ミュンヘンでプレーするブラジル代表MFコウチーニョ(27)について、チェルシーが獲得に興味を持っているとスペイン紙スポルト電子版が18日に報じている。

バルセロナが高額な給料面を節約するために放出を決断したという。そんな中、チェルシーはすでに来シーズンに向けてコウチーニョの動向を知るため、バルセロナにコンタクトを取った他、選手の関係者に移籍話に興味があるか探りを入れているとのことである。

バルセロナはコウチーニョの状況をできるだけ早く解決することを今夏の移籍市場での優先事項のひとつにしている。しかし移籍金として望んでいる9000万ユーロ(約108億円)を支払うクラブが存在しないため、バルトメウ会長とクラブのスポーツ部門はさらなる期限付き移籍を行うかについて話し合っているとのこと。

実際、チェルシーは獲得に興味は持っているものの、バイエルン・ミュンヘンと同じ条件でのみ、獲得を検討しているという。それはコウチーニョの年俸および1年間の減価償却費の合計約3000万ユーロ(約36億円)を支払う買い取りオプション付きの期限付き移籍である。

コウチーニョはバイエルン・ミュンヘンでのプレーを気に入っているものの、バイエルン・ミュンヘンは1億1000万ユーロ(約132億円)に設定されている買い取りオプションを行使する予定がない一方、1年間の期限付き移籍延長を申し入れる可能性があるという。しかしバルセロナの目標は最終的に売却であるため、受け入れることはないとみられている。

チェルシーの他、インテル・ミラノもバルセロナに問い合わせしているが、同様に獲得条件は期限付き移籍である。しかしバルセロナがインテル・ミラノ所属のアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスを欲しているため、何らかの動きがあるかもしれない。

キケ・セティエン監督は来シーズン、バルセロナに残留することをクラブに要請しているが、コウチーニョの高額な費用が大きな障がいとなり、現時点では残留する可能性は非常に低い。そのためもう1年、買い取りオプション付きの期限付き移籍で決着する可能性が高いと推測される。

(高橋智行通信員)