新型コロナウイルスの影響により中断されているスペイン1部リーグについて、もし7月以降も今シーズンが続いた場合、112選手が契約切れになると、スペイン紙アスが21日に報じている。

スペイン1部リーグでは現在、期限付き移籍の選手が68人、現所属クラブと今季限りで契約が満了する選手が44人いる。これは1部リーグ在籍選手の23%を占めているという。もし、7月までリーグ戦が行われた場合、この条件の選手が1人もいないバルセロナを除いた19クラブが影響を受けることになると伝えた。

特にその影響を受けることになるのは、残留争いをしているクラブになる。その中でも降格圏内にいる3クラブに大きな打撃を与えると報道。19位レガネスは最多14人が6月30日で契約が切れるため、7月1日以降に残るの選手はわずか9人のみとなる。

最下位エスパニョールと18位マジョルカはそれぞれ10人。Rマドリードからの期限付き移籍中の久保建英もこの中に含まれている。そして15位バリャドリード、17位セルタが8人、16位エイバルが7人となっている。また、来シーズン、サウジアラビアのアル・シャバブへの移籍がすでに決まっているバネガ(セビリア)のようなケースもあると伝えた。

一方で、クラブとの契約が今年6月30日までとなっている場合でも、一定の出場数をクリアした場合は自動的に来シーズンまで契約延長される条項を含む選手もいるという。

いずれにしても、リーグ戦再開を待ち、シーズンがいつ終わるのか、今後の動向を見守らなければならない。

(高橋智行通信員)