バルセロナが今夏、フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン(29)を放出する可能性があると、スペイン紙スポルト電子版が22日に報じている。

バルセロナは来シーズンに向けたメンバー補強に取り組んでいる中、新型コロナウイルスの影響による収入不足を補う方法を模索している。今夏の補強費は大幅に下方修正されていると伝えた。

そのため、今夏にグリーズマンを放出して補強費を調達する可能性が出てきているという。バルセロナは昨年夏、アトレティコ・マドリードから1億2000万ユーロ(約144億円)の莫大(ばくだい)な金額を投資して獲得したものの、それに見合ったパフォーマンスを見せているとは言い難い。

そのため、クラブは完全移籍で放出して投資した金額の一部の回収を目指している。もしくはバルセロナからバイエルン・ミュンヘンに期限付き移籍しているブラジル代表MFコウチーニョと同様に、買い取りオプション込みでの期限付き移籍に出す可能性もあると同紙は伝えている。

グリーズマンが今夏、移籍市場に出される場合、獲得した金額を下回る約1億ユーロ(約120億円)になると見られている。獲得候補として過去に契約を狙っていたマンチェスター・ユナイテッドや、パリサンジェルマン、チェルシー、アーセナルの名前が出ている。

さらに、バルセロナがグリーズマン以上に自分たちの特徴に合った選手を獲得するためにトレードを行うというオプションもあるという。しかし、来シーズンもバルセロナでプレーを継続するという選択肢も当然残されていると伝えた。

(高橋智行通信員)