新型コロナウイルスの影響により自宅待機中のレアル・マドリードのキャプテンであるスペイン代表DFセルヒオラモスが24日、スペインのテレビ局アンテナトレスの番組「エル・オルミゲロ」に夫婦で自宅から出演した。スペイン紙マルカ電子版が25日に報じている。

セルヒオラモスは番組内のインタビューで「僕はユニセフ親善大使であるし、僕たちはユニセフを通じて何か援助することにしたんだ。ユニセフは病院に医療品を届けることに同意し、それが金曜日に到着することになる。僕たちは大きな貢献を果たしてきたし、全てのチームメート、そしてクラブがユニセフに協力した。僕たち全員が助けなければいけない」と話した。

現在の状況については「クラブは初日からこのこと(新型コロナウイルス)を深刻にとらえ、僕たちに自宅待機を命じた。サッカーは二の次であるし、いつ再開するかは大した問題ではない」と説明した。

自宅待機中、ずっと一緒に過ごしている3人の子供たちについては「僕たちは長男のセルヒオに今の状況の深刻さを説明している。なぜなら最初、少し休暇のようだったからね。いつものルーティンを少し破り、僕たちと一緒に寝ていたんだ。でも今は時間の経過とともに、彼らに今起こっていることについて少し教えているところだよ」と話した。

またセルヒオラモスは番組内で視聴者に向けて、ユニセフを通じての援助を訴えかけた。スペインでは現在、新型コロナウイルスの感染者が4万7000人、死亡者は3400人を超えており、感染拡大は収まる気配がない。この中でRマドリードの本拠地であるマドリード州の感染者は1万2000人、死亡者は1500人を超え、スペインの自治州で最多となっている。

(高橋智行通信員)