バルセロナのセティエン監督が来季、新型コロナウイルスの影響により不透明となっている今季の結果に関係なく続投することが確実視されていると、スペイン紙アスが29日に報じている。理由は代わりとなる監督候補が存在しないためだと伝えた。

バルセロナは来シーズンの監督として当初、オランダ代表監督を務めるロナルド・クーマン氏を第一候補に挙げていた。しかし、新型コロナウイルスの影響を受け欧州選手権が来年に延期されたことにより実現不可能となっている。また、クラブは今年1月のバルベルデ解任後もまた、シャビ氏に続きクーマン氏にオファーを出しているが断られている。

2022年6月までとなっているセティエンの契約にバルトメウ会長は、来年6月に選出されるクラブの新会長が契約解除し、適任だと思う監督と新たに契約できる条項を含んでいる。また、来季のリーグ戦に優勝できなかった場合は同会長の会長任期終了までセティエン監督が継続できるかに疑問が持たれているという。

そんな状況ではあるものの、シャビ氏、クーマン氏、さらにベルギー代表監督ロベルト・マルティネス氏にも断られたバルセロナには現在、セティエン監督に代わる新たな候補者が存在していない。さらに、同ウイルスの影響を受けて現在中断されている今シーズンと、来シーズンの日程が不透明になっている。

これらの要素を考慮し、新型コロナウイルスによる困難な時期を過ごす最中、来シーズンに向けて大きな変化を求めずにセティエン監督を続投させることがベストだと考えられている。

(高橋智行通信員)