コロンビア代表MFハメス・ロドリゲス(28)が今夏、レアル・マドリードを退団する可能性が高いとスペイン紙アスが31日に報じている。

ハメスは新型コロナウイルスの影響によるリーグ戦中断期間前までジダン監督の戦力に入っておらず、厳しいシーズンを送っていた。そのためアス紙はRマドリードでのキャリアが終わりを迎えているという見解を示している。

またレアル・ソシエダードに今シーズン期限付き移籍で所属し、大ブレイクしているウーデゴールの今夏の復帰が濃厚であることも、ハメスの居場所をなくす大きな要因となると推測されている。

そのためハメスに残された選択肢は2つあるという。1つ目はクラブにとってベストな選択肢となる今夏売却。2つ目は契約が2021年6月で契約が切れるので、1シーズン我慢して在籍し、来年無料で好きなクラブに移籍するというオプションである。

ハメスはバイエルン・ミュンヘンでの2年間の期限付き移籍を経て、昨年夏にRマドリードへ復帰した。しかし、けがもあり思うように出場時間を得ることができず、現在はジダン監督の戦力外になっている。

今季ここまでの公式戦出場時間はわずか650分。これはトップチーム25選手中21番目。ハメスの下にはナチョ(641分)、1月からBミュンヘンに期限付き移籍したオドリオソラ(434分)、ブラヒム(170分)、マリアーノ(65分)の4選手しかいない。

Rマドリードは昨年夏、Aマドリードとナポリからの5000万ユーロ(約60億円)のオファーを受け入れなかった。そして今夏売却する場合、手取り775万ユーロ(約9億3000万円)という高額な年俸がネックとなる。しかしクラブは14年夏に8000万ユーロ(約96億円)で獲得した選手を来年夏、無料で手放すというリスクを避けることを望んでいるため、今夏の移籍市場で放出する可能性が高いだろう。(高橋智行通信員)