国際プロサッカー選手会(FIFPRO)のヨナス・ベアホフマン書記長は3月31日、欧州のトップリーグで唯一、開催中のベラルーシについて「理解するのが難しい」と述べた。英BBC放送電子版などが報じた。新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化する中、今週末にも同国1部リーグ8試合が予定されている。

同書記長は「懸念している選手から連絡を受けた。他のリーグと同様、注意を払って対応することを呼びかけている」と述べ、「率直に言って、理解するのが難しい」と続けた。

新型コロナウイルス感染拡大で、イングランド、フランスなどの欧州5大リーグに加え、欧州チャンピオンズリーグ(CL)も軒並み中断。欧州選手権が来夏へ1年延期となって日程面の余裕は生まれたものの、いまだに各リーグとも再開のめどは立っていない。

そんな中、ベラルーシのリーグは通常通り開催され、ロシア、イスラエル、インドを含む10カ国と放送契約を結び、リーグの人気も急上昇しているという。

同国サッカー連盟の広報担当者は29日に「スポーツ省が推奨する措置を行っている。ファンと接触するすべての人には手袋が支給されている」と話していた。

人口約950万人の同国は、ロイター通信によれば、4月1日現在で新型コロナウイルスの感染者が152人、死者は1人となっている。