バルセロナがフランス1部パリサンジェルマン所属のフランス代表DFレイバン・クルザワ(27)獲得に向けて動いていると、スペイン紙スポルトが4日に報じている。

昨夏にベティスから獲得した左サイドバック(SB)のジュニオル・フィルポのパフォーマンスに満足していない。そのため、今夏の移籍市場で同選手を売却し、左SBのアルバと競える新たな選手を探している。その候補のひとりとして現在、クルザワの名前が挙がっているのである。

同紙はクルザワとの交渉は2月に始まっている。鍵は代理人をジューラブシャン氏に変更したことだと伝えている。同氏はコウチーニョの代理人も務めており、昨年夏のBミュンヘンへの期限付き移籍以降、バルセロナと素晴らしい関係を保っている。

バルセロナはクルザワの特徴がチームの攻撃的プレーにうまくフィットすると捉えていること、フランス代表に度々招集され国際経験豊かであることなどにより、数年前より良い印象を持っているという。

また、入団後はアルバとポジションを争うことになるが、控えの立場を受け入れることもいとわないという。パリサンジェルマンでは長年、先発と控えの間を行き来していたが、今季は契約延長せずフリーで退団することを決意したため、ベンチを温めることが多かった。

クルザワのパリサンジェルマンとの契約は今年6月30日で切れるため、バルセロナは費用をほとんどかけずに獲得できる。そして高額な年俸も問題ないとのこと。またうまく機能しなくても、将来的に十分、他クラブと取引することができると見ている。

クルザワ獲得で唯一の障害は、契約のタイミングとなる。バルセロナは選手放出を決めるまで、新たな選手獲得に動かないためだ。一方、クルザワはアーセナルやナポリからも興味を持たれているため、バルセロナ行きが最優先であるものの、長く待つつもりはないという。だが、スポルト紙は最終的にバルセロナがクルザワと契約すると見ている。

(高橋智行通信員)