新型コロナウイルス感染拡大の影響によりスペイン政府より外出禁止令が出され、自宅待機措置が続く中、セルタのロシア代表FWフョードル・スモロフ(30)がクラブの許可なくロシアに帰国したとスペイン紙アス電子版が5日に報じている。

同紙によるとスモロフはクラブの許可を受けず、プライベートジェットでロシアまで帰ったとのこと。セルタでこのような事態が起こるのは、先月家族の住むデンマークまで約3000キロの道のりを自家用車で帰ったデンマーク代表FWピオネ・シストに続き、2人目となっている。

セルタが本拠地にするスペイン北西部の町セルタを離れた理由としてスモロフは、過去にロシア大統領を務めたボリス・エリツィン氏の孫娘である婚約者の誕生日と同じ日に「個人的な問題」であることを主張している。

セルタはこの件について「選手は私用でロシアに移動することを繰り返し要請した。ラ・リーガ(スペインリーグ)が許可しなかったため、クラブはそれを認めることができなかった。しかし、選手は移動について正確に報告し、個人的な問題が解決した後に戻る約束を交わし出ていった」と伝えている。スモロフには今後、クラブから罰金を科されることになる。(高橋智行通信員)