イタリア国内で報じられているユベントス所属のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(35)のレアル・マドリード復帰の可能性について、スペイン紙アス電子版が7日に完全否定した。

同紙はその理由として、Rマドリードのフロレンティーノ・ペレス会長の関係者が「クラブのスポーツ面の政策に当てはまらない」と語ったことを伝えている。

さらに同関係者は「すでに彼の時間は過ぎ去り、クラブのスポーツ面の目標は他にある」とも話している。そのためアス紙は、クラブがロナウドに対して素晴らしい思い出を持ち、ペレス会長も高く評価しているものの、2年前の夏に放出した選手の復帰の可能性がないことを強調している。

イタリア国内では、ユベントスが新型コロナウイルスの経済的影響で給与の削減を望んでおり、手取り3100万ユーロ(約37億2000万円)の高額な年俸を受け取るクリスティアーノ・ロナウドを今夏、移籍市場に出すことを考えていると報じられている。さらにその移籍金については、2年前に獲得した金額を4000万ユーロ(約48億円)下回る、6000万ユーロ(約72億円)になると推測されている。

一方、現在のRマドリードの最優先事項はパリサンジェルマンFWエムバペの獲得。しかし、ユベントスと同じように新型コロナウイルスの影響を財政面で受けているため、今夏の獲得を断念し、来年に延期するという報道が出ている。

Rマドリードは近年、ビニシウスやロドリゴ、マジョルカに期限付き移籍中の久保建英、ヘイニエルなどと契約を結んだことで示しているように、将来有望な若手選手獲得の政策をとっている。そのため、クリスティアーノ・ロナウドのようなベテランを獲得する可能性は非常に低いと考えられる。

(高橋智行通信員)