スペイン紙マルカ電子版は8日、トップチームデビューから10年以上、ひとつのクラブでプレーするスペイン1部リーグを代表する選手を紹介している。

移籍の多い現代のサッカー界で「ワン・クラブ・マン」の存在は非常に珍しいが、ムニアイン(ビルバオ)、メッシ(バルセロナ)、ブスケツ(バルセロナ)、コケ(アトレチコ・マドリード)、ブルーノ・ソリアーノ(ビリャレアル)、ウーゴ・マージョ(セルタ)、そしてナチョ(レアル・マドリード)とセルジ・ロベルト(バルセロナ)の8選手はクラブ一筋10年以上。

ムニアインは2009年、メッシは2004年、ブスケツは2008年、コケは2009年、ブルーノ・ソリアーノは2006年、ウーゴ・マージョは2009年に、それぞれトップチームデビューを飾っている。

ナチョとセルジ・ロベルトはともにBチーム時代の2011年、2010年にそれぞれトップチームデビューを成し遂げた。

欧州のビッグクラブを見渡すと、デビューから10年以上ひとつのクラブでプレーしている選手は、バイエルン・ミュンヘンの下部組織で育ったトーマス・ミュラーのみ。2008年にトップチームデビューを果たしている。

スペイン1部リーグのビルバオは毎年、生涯をひとつのクラブにささげてきた選手のための「ワン・クラブ・アワード」を開催し、男女それぞれを表彰してきた。ただ、今季は新型コロナウイルスの影響により延期されている。

2015年に設立されたワン・クラブ・マン賞は、2015年にマット・ル・ティシエ(サウサンプトン)、2016年にパオロ・マルディーニ(ACミラン)、2017年にゼップ・マイヤー(バイエルン・ミュンヘン)、2018年にプジョル(バルセロナ)、2019年にビリー・マクニール(グラスゴー・セルティック)が受賞している。(高橋智行通信員)