レアル・マドリードがバルセロナと比べて選手の市場価値の値下がり率が低く、総額で逆転したことをスペイン紙アスが18日に報じている。

新型コロナウイルス感染拡大によりリーグ戦が中断し、各クラブは財政面で大ダメージを受けている。当然、それは選手の市場価値にも大きく影響しており、今夏の移籍市場は例年に比べ、全体的に相場が下がると予想されている。

同紙はドイツの移籍情報サイト「トランスファー・マーケット」の最新データを引用し、スペイン1部リーグ全体の選手の市場価値は前回の62億5000万ユーロ(約7500億円)から、11億7000万ユーロ(約1400億円)下がり、現在は50億8000万ユーロ(約6100億円)となっていると伝えた。値下がり率は18.69%となった。

スペイン1部リーグ全20クラブの中で最も選手の市場価値の値下がり率が高いのはバルセロナで19.50%となった。10億6000万ユーロ(約1270億円)から2億700万ユーロ(249億円)減の、8億5300万ユーロ(約1020億円)となっている。

一方、Rマドリードの値下がり率は17.73%。10億800万ユーロ(約1300億円)から1億9200万ユーロ(約230億万円)減の、8億8900万ユーロ(約1070億円)に値下がったものの、バルセロナを逆転し僅差で上回っている。

Rマドリードの選手個人では、トップチーム25人中16人の市場価値が20%減となっている。最も下落したのが今季入団するも3度のケガで苦しんだFWアザールで、1億ユーロ(約120億円)から2000万ユーロ(約24億円)減の8000万ユーロ(約96億円)となった。しかし依然としてチームトップの市場価値を誇っている。

MFカゼミロとDFバランが8000万ユーロ(約96億円)から1600万ユーロ(約19億2000万円)減の6400万ユーロ(約76億8000万円)と続いた。一方、最も低かったのがMFモドリッチとDFナチョで、1500万ユーロ(約18億円)から300万ユーロ(約3億6000万円)減の1200万ユーロ(約14億4000万円)となっている。

バルセロナの市場価値トップはFWメッシで、1億4000万ユーロ(約168億円)から2800万ユーロ(約33億6000万円)減の1億1200万ユーロ(約134億円)となっている。FWグリーズマンが1億2000万ユーロ(約144億円)から2400万ユーロ(約28億8000万円)減の9600万ユーロ(約115億円)で続いた。

(高橋智行通信員)