レアル・マドリードは、MF久保建英(18)を含めた来季のメンバーを再編成する必要があると18日付スペイン紙マルカが伝え、各選手の将来の行方について説明している。

チームには現在、トップチームに、FWアザールら25人が在籍している。一方で期限付き移籍により他クラブでプレーしている選手は、マジョルカでプレーする久保を含めて10人いる。さらに今冬、入団したがEU圏外枠の問題によりBチームのカスティージャでプレーするMFヘイニエルを含めて合計36人が在籍している。クラブは、メンバーの再編成を求めているという。

1つ目は前線と中盤を補強するためにトップチームの登録枠を空け、資金を調達するためと報じた。2つ目はFIFAが来季から制限を設けた期限付き移籍。現時点で来季は期限付き移籍での獲得と放出の上限回数が8度(22歳以上の選手の貸出、借入の合計)に設定されている。

現在のトップチーム全25人の中で唯一、今季で契約切れとなるのはパリサンジェルマンから期限付き移籍でプレーしているGKアレオラ。もし、状況が変わらない場合は所属元に戻る。一方、それ以外の24人は全員が来季も契約が残っており、現時点で退団を希望する選手はひとりもいない。

期限付き移籍中の選手では、BミュンヘンでプレーするDFオドリオソラは来季のトップチーム復帰を望んでいる。シーズン終了後にジダン監督と話し合いを行うことになると報じた。一方、ジダンとの確執が以前より伝えられるMFセバージョスについては放出の可能性が出ている。

また、Rソシエダードで目覚ましい活躍を見せているMFエデゴールについてはトップチーム入りの可能性が高い。また、マジョルカでレギュラーを獲得している久保について同紙は、トップチーム入りの期待が高い選手であるものの、18歳という若さとEU圏外枠の問題により、即座の復帰は難しいという見解を示している。

今夏にドルトムントFWハーランド、レンヌMFカマヴィンガなどが獲得候補に挙がっている。一方で放出候補としてFWベール、MFロドリゲス、FWマリアーノの名前が出ている。さらにMFブラヒム、FWヨビッチ、MFバスケス、MFモドリッチにも退団の可能性もある。来季の陣容が大きく変わる可能性が高まっている。

(高橋智行通信員)