日本代表MF柴崎岳(27)が所属するスペイン2部デポルティボは、来季に向けて安定した戦力を保持していると、スペイン紙アスが19日に報じている。

同紙によると、今季チームに所属する15人が今年6月30日に契約切れ、または期限付き移籍期間終了を迎えることになる。だが、来季以降も17人と契約を結んでいるため、特に慌てている様子はないとのことだ。

来季に向けた戦力の内訳は、トップチーム9人(柴崎、サルバ・ルイス、ムハイド、サビン・メリノ、ケコ、ダニ・ヒメーネス、ボーヴュ、ビセンテ、ボベダ)、期限付き移籍継続予定の2人(ベルガンティニョス、アグボ)となっている。また、他クラブへ期限付き移籍中の6人(カルタビア、ディエゴ・ロラン、フランシス、バレンティン、ボルハ・ガラン、ランプロポウロス)となっており、ほぼ全てのポジションをしっかりとカバーできているという。

この中で昨年夏にヘタフェから入団した柴崎は、契約期間がチームで一番長い2023年までとなっている。入団した際に移籍金は発生しなかった。だが、今季に限り1部へ昇格した場合のみ、ヘタフェに移籍金を支払わなければならない条項が契約に含まれている。

今季、スタートダッシュにつまずいて最下位が続き、2度の監督交代を経て、チーム状態を向上させている。しかし、リーグ戦成績は31試合で8勝11分け12敗の勝ち点35で降格圏内の18位となっており、いまだ厳しい状況が続いている。

柴崎は一時出場の機会を失っていたが、バスケス監督就任後、チームの主力選手の1人となっている。今季のリーグ戦成績は18試合で1399分間出場し、0得点2アシスト。先発出場は17試合となっている。

(高橋智行通信員)