横浜FCのMF松井大輔(38)とフランス1部ストラスブールGK川島永嗣(37)がこのほど、日本とフランスをつないでのSNSトークライブを行った。

川島は5週間続いているフランスでの外出禁止生活について触れ「スーパー以外、全然、外に出ていない」と明かした。フランスは自宅の1キロ圏内で、散歩や健康目的のランニングは認められている。だが、数日前、遊び盛りの4歳の長男と自宅の近所の公園に散歩に行ったところ、警察官が外出している別の人を取り調べしているところに遭遇。遊ぶことなく、すぐに自宅に戻ったという。川島は自宅で筋力トレーニングをしていることを明かし「普通の時より、筋トレしすぎてコンディション良くなってるかも」とジョーク交じりに話した。

2人は2010年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会に出場。日本代表の活動の中で、当時フランスでプレーしていた松井に、海外でのプレーを志していた川島が積極的に話しかけ、親しくなっていったという。「今の日本代表について」の話題には、川島は「みんなうまい。技術的にもそうだし、物怖じしない。(10年のころは)代表で、海外でプレーしている選手が少なかった」と話した。

10年のW杯南アフリカ大会はベスト16に進出。18年のW杯ロシア大会で再びベスト16に進出もベルギーに敗れ、再びベスト8進出を逃した。松井はW杯ロシア大会の日本の戦いを見ていたことを明かし「ベスト16からベスト8、何が足りないのかな」と川島に質問。川島は「試合巧者になれるかどうかはすごく大事だと思う。あとはどれだけ勝負どころで徹底できるか。いいサッカーしていても、流れが変わったらそれを食い止められなかったりするけど、試合巧者なチームはそういうときに踏ん張れる。大きい大会でどこまでこだわってやれるかどうか」と持論を話した。

松井は活動自粛期間の過ごし方に「ずっと家にいるし。何もできない。でも、自分としては私生活も楽しみたいし、関西人だから笑っていたいのもある。生活のリズムの中で、やっぱり楽しんでいきたい。今、ホットプレート大活躍ですよ」とタコ焼きを焼くなど楽しんで過ごしていることを明かした。料理が得意な川島と料理談義に花を咲かせたほか、サッカーではフランスや、イタリア、ベルギーで経験したGKのトレーニング法などを経験を踏まえて話した。1時間にわたり、トークを繰り広げ、川島は最後に「皆さん、今は、外出しないように頑張ってください。それが大事」と「STAY HOME」を訴えていた。【岩田千代巳】