イングランド・プレミアリーグは英政府が許可した場合、6月12日から中立の8~10会場で公式戦再開する方針を固めた。

1日に約3時間半にわたる20クラブ代表者によるテレビ会議で決まった、と複数の英メディアが報じた。新型コロナウイルス拡大防止の措置となる英国内のロックダウン(都市封鎖)は7日以降から段階的に緩和される見通しで、各クラブは18日から正式な練習再開を希望。6月12日から無観客試合でのシーズン再開を目標に定めた。

試合会場は、各地区警察サイドなどの助言も受けて中立地で開催することに各クラブが同意した。今後2週間後に選定される見通しだが、英紙ザ・サンによると候補はブライトンのアメリカン・エクスプレス・コミュニティー、サウサンプトンのセント・メリー、マンチェスター・ユナイテッドのオールド・トラフォード、アストンビラのビラ・パーク、ウェストハムのロンドン・スタジアム、アーセナルのエミレーツ、マンチェスター・シティーのエティハドなど。各クラブはいずれも本拠地でプレーすることは許可されていないという。なおFAが保有するウェンブリースタジアムと代表合宿地などで使用されるセント・ジョージズ・パークも含まれている。

プレミアリーグの関係者は「すべての状況を踏まえ、最良の選択肢であるとみなされる。シーズンを終わらせるためにできる限りのことをすべきだと合意された」と明かす。さらに来年以降もコロナウイルスのワクチンが完成しない限り「無観客でプレーしなければならないだろう。誰もそれを望んでいないが、現実は否定できない」とも口にしていた。