イングランド・プレミアリーグの選手たちが、6月12日からの公式戦再開の方針に戦々恐々としている。

20クラブ代表者による会議で英政府の許可を得た場合、6月12日から中立地でリーグが再開される方針が出された後、トットナムFWハリー・ケーン、リバプールMFジョーダン・ヘンダーソン、ウェストハムMFマーク・ノーブルの3選手のもとに心配する複数選手からの電話連絡が殺到したと1日の英紙ザ・サンが報じた。

選手たちは、このプランが新型コロナウイルス感染防止の安全性が保証されない中、各クラブの経済的な理由で進められていると懸念。約2週間後にリーグ再開を目指すブンデスリーガのケルンで選手やスタッフら計3選手にコロナウイルス感染が確認されたことも不安を増幅させる材料になったという。チェルシーのスペイン代表GKアリサバラガは「リスクがゼロになった時に試合に戻る必要がある」と発言した。

あるプレミアリーグのクラブ幹部は「リーグの優先事項は選手、コーチ、マネジャー、クラブスタッフ、サポーターらの健康と安全」と強調しているものの、ピッチで戦う選手たちの不安感はぬぐえていない。