バルセロナは今夏の移籍市場で獲得交渉の一部として差し出す選手が11人いると、スペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が8日に報じている。

新型コロナウイルスの影響により財政面で大きな痛手を受け、新たな選手を獲得する資金が少ないという。インテルミラノのアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスやパリサンジェルマンのブラジル代表FWネイマールら、莫大(ばくだい)な資金が必要な選手の獲得の際、移籍金を下げるために自前の選手を含める可能性が出ている。

候補としてラキティッチ、ウンティティ、セメド、ジュニオル、アルトゥール、ビダル、デンベレら主力級の名前が挙がっている。また期限付き移籍中の選手では、エメルソン(ベティス)、コウチーニョ(Bミュンヘン)、ククレジャ(ヘタフェ)、トディボ(シャルケ)の計11人となっている。

一方、メッシ、テアステーゲン、デヨング、ラングレの4人は特に放出不可能な選手と考えているという。

11人全員は、ラウタロ・マルティネスかネイマールの獲得交渉に入る可能性が高い。その他の獲得候補であるファビアン(ナポリ)、エンドンベレ(トットナム)、カンセロ(マンチェスター・シティ)、カンテ(チェルシー)らにも交渉の一部になる可能性がある。また、ジュニオルとアルトゥールは、ユベントスの選手(ピャニッチら)を獲得するための交渉に用いられる可能性もあると伝えた。

交渉に含まれる可能性のある選手リストは以下の通り。カッコ内は今夏の獲得候補選手

ラキティッチ(ラウタロ・マルティネス、ネイマール、ファビアン、エンドンベレ)

ウムティティ(ラウタロ・マルティネス、ネイマール、ファビアン、エンドンベレ)

セメド(ラウタロ・マルティネス、ネイマール、エンドンベレ、カンセロ)

コウチーニョ(ネイマール、エンドンベレ、カンテ)

ジュニオル(ラウタロ・マルティネス、ユベントスの選手)

アルトゥール(ラウタロ・マルティネス、ユベントスの選手)

トディボ(ラウタロ・マルティネス、ネイマール)

エメルソン(ラウタロ・マルティネス、エンドンベレ)

ビダル(ラウタロ・マルティネス)

デンベレ(ネイマール)

ククレジャ(ラウタロ・マルティネス)

(高橋智行通信員)