MF久保建英が所属するマジョルカのビセンテ・モレノ監督が12日、スペインのラジオ局ラジオ・マルカのインタビューに応じ、今シーズンの行方について語った。

延期されているリーグ戦がこのまま再開されずに中止になった場合、2部に降格するチームがなくなり、新型コロナウイルスの影響による恩恵を受ける可能性があることについて「何が起こるか分からないので、降格圏内にいるチームの利益が常に話されていることはとても不愉快だよ」と苦言を呈した。マジョルカは現在、勝ち点25の18位で、降格圏外の17位セルタとの勝ち点差はわずか1となっている。

先週末から練習が再開されたことについては「我々はサッカーが大金を動かし、それが止まると皆が敗北を喫することになるのを自覚している」とコメントした。

現在の状況については「選手たちは今まで2カ月間も仕事を止めていたことがなかったし、彼らの多くは大きな庭付きの家ではなく、マンションに住んでいる」と語り、ここ2カ月間、満足にトレーニングができていなかったことを強調した。

さらに「我々は欧州の大会と国内リーグ戦を平行して戦うチーム同様、水曜日と日曜日にプレーできるメンタル面の準備をしなければならないだろう。リーグ戦は全く異なる状況で再開されるはずだ」と語った。

リーグ戦は現時点で6月中旬の再開予定になっており、マジョルカは初戦でバルセロナと対戦することになる。(高橋智行通信員)