レアル・マドリードは来季の戦力として、マジョルカでプレーするMF久保建英(18)ら期限付き移籍している11人の選別を開始すると、スペイン紙アス電子版が15日に報じた。

今夏、新型コロナウイルスの影響により財政面で大きな打撃を受けている。新戦力獲得が困難な中、ジダン監督は今夏、トップチーム候補総勢37人から来季の戦力を選出する必要がある。限られた条件の中で、リーグ戦再開に伴い、期限付き移籍中の選手らのキャスティングが開始されると同紙は伝えている。しかし久保たちにとって、ジダン監督を納得させるために残された試合数は少ないため、非常にハードな競争になると見ている。

アス紙は来季に向けて、久保(マジョルカ)、ウーデゴール(Rソシエダード)、セバージョス(アーセナル)ら、期限付き移籍中の11人の行方を予想している。

久保については「Rマドリードのメンバーの中でエキゾチックな要素。(昨年夏に行われた)米国でのプレシーズンでは、そのクオリティーの高さでチームメートにさえも驚かせ、マジョルカへの期限付き移籍で成長し続けている」と高評価している。一方で「EU圏外枠が復帰の扉を閉ざしているように見える。現在、ビニシウス、ロドリゴ、ヘイニエル、ミリトンがいるが、トップチームのメンバーには3人分のスペースしかない」と、熾烈(しれつ)な外国人枠争いにより、来季の復帰が非常に厳しいことを強調している。

一方、復帰報道が出ているウーデゴールについては「RソシエダードのおかげによりRマドリードで先発になる準備が整っていることを証明した選手。来季トップチームの一員になる最有力候補となっている。Rソシエダードは来季も残留を希望しているが、Rマドリードは連れ戻す予定」と説明している。(高橋智行通信員)