新型コロナウイルス感染拡大の影響で中断していたドイツ・ブンデスリーガは16日、世界の主要プロスポーツリーグの先陣を切って約2カ月ぶりに、無観客で再開した。

1部リーグのドルトムント-シャルケでは、異様な光景が広がった。ベンチにはマスクをしたコーチ陣が間隔を空けて座り、控え選手たちはマスク姿で、本来ならば観客のいるスタンドの最下段に陣取った。整列や入場はなく、先発の選手はマスクを着用してベンチ脇に移動し、バラバラとピッチに集まった。前半に先制点を決めたドルトムントFWハーランドは、チームメートとハイタッチはせず、一定の距離を保って体を揺らして見つめ合い、喜びを分かち合った。

再開に当たっては感染症対策のガイドラインが策定され、選手らは定期的なPCR検査など多くの条件をクリアしてキックオフを迎えた。