イングランド・プレミアリーグ、アーセナルFWアレクサンドル・ラカゼット(28=フランス)が英国で流行する風船ドラック「ヒッピークラック」を吸引した疑いで、クラブの調査を受けることが判明した。17日に英紙サンが報じた。

ロックダウン(都市封鎖)中、バルーンに入った亜酸化窒素(笑気ガス)を吸入する映像が16日に英紙デーリースター電子版に掲載されたことを受け、アーセナルは事実関係の調査に入ることを認めた。ラカゼットは18カ月前にもヒッピークラックを吸引し、クラブ側から警告を受けていた。

ヒッピークラックは英国では合法ドラッグとされるが、亜酸化窒素は吸引すると陶酔する危険性があるとされる。イングランドとウェールズで18歳未満の使用は禁止されている。酸素欠乏につながる危険があり、過去17人の死者も出ている。今回、前回と同様の物質を吸引したかを示す証拠がないものの、アーセナル幹部は「クラブの代表として、彼らには責任がある」と警告し「内部的に処分は決まる」と説明していた。

17年夏に5年契約でフランス1部リヨンからアーセナル入りしたラカゼットは週給18万ポンド(約2520万円)を稼ぐアーセナルのポストプレーヤー。18年12月、同僚のMFメスト・エジル(31)、FWピエールエメリク・オーバメヤン(30)らとヒッピークラックを吸引する衝撃動画が流出していた。事実ならば「再犯」となる。