イングランド・プレミアリーグのアーセナルやJ1名古屋を指揮したアーセン・ベンゲル元監督(70)は数カ月以上続くと予測されている無観客試合が「サッカーにダメージを与える可能性がある」と警戒した。17日、英紙ミラーがカタールのスポーツ専門局「beINスポーツ」によるベンゲル氏に対するインタビューの内容を報じた。

現在は国際サッカー連盟(FIFA)に籍を置くベンゲル氏は「無観客試合は新型コロナウイルスに対する短期的な解決策だ。それでもシーズンを決定する最良の方法となる。7月中旬までに、我々が完全に安全になるとは誰も信じていない」と説明。無観客試合が欧州の主要リーグの残り試合を消化する最良の方法であると主張する一方で「数カ月先まで続くと試合に悪影響を及ぼすことは間違いない。私はそれを確信している」と危機感を募らせた。

16日から無観客試合でドイツ・ブンデスリーガが再開したものの、ドイツサッカーリーグは今年は観客をスタジアムに入れた試合は難しいと予測している。またプレミアリーグも来季いっぱいまで無観客試合で開催すると見据え、英政府もワクチンが開発&発見されるまで、無観客を推奨している。