今夏でのバルセロナ退団が度々報じられているクロアチア代表MFイバン・ラキティッチが現在の状況などについて、スペインのラジオ局カデナ・コペで語った様子をスペイン紙マルカ電子版が19日に伝えた。

バルセロナで徐々に出場機会を失いつつあるラキティッチは移籍について「僕が望むのはバルサについて考えることだけど、大きな変化を起こす扉を閉めたことは一度もない」と可能性が0ではないことをにおわせつつ「僕は契約書にサインする時、それを全うする考えを持っている。そして試合に出場したいという考えも持っているが僕は冷静だ」と話した。

一方でバルセロナへの愛着を感じさせる場面もあり「クラブの誰かがどこかのタイミングで(退団の)うわさを終わらせるために出てきて、ラキティッチは残留したと言ってくれたら良かったんだけどね。(会長の)バルトメウは何も言ってくれなかった。彼が話を聞いてくれるか、明日、電話をくれることを願うよ」と答えた。

バルセロナでは新型コロナウイルスの影響で中断されていたチーム練習が再開。ラキティッチは「グループで再び練習できたことは特別だったし、再び自分がサッカー選手であることを感じることができた。状況を尊重する必要があるが大きな意欲がある。僕たちは練習場で着替えずに自宅でシャワーを浴びているよ」と説明した。

クラブの今夏の補強についてはインテルのアルゼンチン代表FWラウタロの獲得が報じられている。ラキティッチは「もしラウタロが来るなら大歓迎だ。でも僕はその件について何の関係もない」と返答し、家族での未来については「僕は遅かれ早かれセビリアに住むつもりだ。ほぼ間違いない」とかつて所属した古巣の街に行くことを明かした。(高橋智行通信員)