今夏、新型コロナウイルスの影響で財政面で苦しんでいるレアル・マドリードとバルセロナの2クラブで、最大30人が退団する可能性があるという。

スペイン紙マルカによると、マジョルカへ期限付き移籍しているMF久保建英(18)は来季、Rマドリードでの居場所はないと伝えた。

Rマドリードは来季、久保ら期限付き移籍中の選手も含めるとトップチームに35人以上を抱える。そのため、選手を放出する人員整理が必要となる。

その中で期限付き移籍中の選手に目を向けると、現時点で来季のトップチーム復帰が確実なのはGKルニン(オビエド)のみであるという。その理由は第2GKのアレオラが期限付き移籍元のパリサンジェルマンに戻るためであると伝えた。

一方で、久保については、バジェホ(グラナダ)、マジョラル(レバンテ)、オスカル・ロドリゲス(レガネス)と同様に、来季のトップチームで居場所がないと伝えている。

その他では、アクラフ(ドルトムント)についてポテンシャルに疑問の余地はないが、レギュラーの座を確実に与えられないため、首脳陣は連れ戻すかを検討中という。また、セバージョス(アーセナル)はジダン監督と合わないため移籍の可能性があると伝えた。さらにレギロン(セビリア)はもう1年セビリアでプレーすることを望んでいる。オドリオソラ(バイエルン・ミュンヘン)の将来は不透明で、ヘイニエルは期限付き移籍が濃厚となっている。

トップチームではハメス・ロドリゲス、ベール、ブラヒム、マリアーノ、ヨヴィッチ、マルセロ、ルーカス・バスケスに移籍報道が出ている。

バルセロナではメッシ、ルイス・スアレス、グリーズマン、デヨング、ブスケツ、アルバ、ピケ、テアステーゲン以外の全選手が放出可能となっているという。

最近、トップチームではセルジ・ロベルト、ウムティティ、ジュニオル、ラキティッチ、ビダル、アルトゥール、セメド、デンベレ、さらには2月に獲得したばかりのブライスバイテに移籍報道が出ている。

そして期限付き移籍の選手ではコウチーニョ(Bミュンヘン)、ワゲ(ニース)、トディボ(シャルケ)、アレニャ(ベティス)、エメルソン(ベティス)、ラフィーニャ(セルタ)、オリオル・ブスケツ(トゥエンテ)に退団の可能性があると伝えた。

Rマドリードとバルセロナは現在、多数の選手の将来が不透明になっているため、今夏の移籍市場は非常に慌ただしいものになる可能性があるだろう。

(高橋智行通信員)