新型コロナウイルス感染拡大の影響による中断を経て、16日に再開したブンデスリーガ1部のフランクフルトに所属するFW鎌田大地(23)が、現在の胸の内を明かした。サッカー選手としてできること、最前線でウイルスと闘う医療従事者への敬意を語った。

ロックダウン(都市封鎖)中も気持ちは切れなかった。長時間、自宅での生活を強いられたものの、ネガティブにはならず、「この期間で他の人よりうまく練習をすることで、すごい選手たちとの距離を縮められる。この期間をうまく活用すれば上にいけるチャンスだと思っていた」と言い切った。

家族との時間も大切にした。今季はリーグ戦、カップ戦、欧州リーグが並行して過密日程だっただけに、「家にいる時間が少なかったので、うまく家族との時間が取れた。ここまで家族と家にいられたのは初めてだったので、いい時間になりました」と振り返った。

中断明けの16日のボルシアMG戦は先発で出場。チームは1-3で敗れて13位に位置しており「まずは残留を決めないと」と冷静だ。欧州リーグでは6得点したが、ブンデスリーガでは20試合無得点だけに「ポジション争いに勝って試合に出たら良いプレー、そしてブンデスリーガで点を取れてないので、得点に重きを置いている」と結果にこだわる姿勢をあらわにした。

最前線で新型コロナウイルスと向き合う医療従事者に対しての思いも募る。「僕が言うのもおこがましいが、リスクを負いながら仕事をされている方々には大きな尊敬があるし、感謝もある。僕自身もできることがあればどんどんやっていきたいと思う」と言う。

鎌田ら複数の日本人選手がプレーするブンデスリーガはスカパー!と20-21年シーズンから5年の独占放送権、配信権契約を締結。スカパー!は日本国内での共同マーケティング活動も行う。もちろん再開したリーグ戦も放送中だ。「僕ができるのはサッカーで良いプレー、良い結果を届けることだと思う。それが僕ができる一番のことだと思う」という覚悟を示した鎌田の躍動的なプレーも、目にすることができる。