バルセロナは来季、トップチーム候補を35人抱えているため、残す選手を選ぶ必要があるとスペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が21日に伝えた。

現段階でトップチーム19人、トップチームで練習中のBチーム6人、期限付き移籍中の8人、契約済みの2人の計35人を抱えることになる。一方、ククレジャは、期限付き移籍中のヘタフェが600万ユーロ(約7億2000万円)の買い取りオプションを行使するため、このメンバーに含まれていない。

多くのメンバーを抱えているが、来季の補強としてインテル・ミラノのアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネス、パリ・サンジェルマンのブラジル代表FWネイマール、ユベントスのボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFピャニッチらの獲得交渉に取り組んでいる。この交渉でトップチームの選手が移籍金を下げるためのトレード要因として含まれる可能性があるという。

そのため多くの選手の去就が不透明となっているが、Bチームや期限付き移籍中、契約済みの選手の誰を来季のトップチームのメンバーに加えるかを熟考しなければならないと伝えた。

セティエン監督は練習再開後、イニャキ・ペーニャ、アンス・ファティ、リキ・プッチ、アラウホ、モンチュ、コジャードのBチームに在籍している6人をトップチームの練習に参加させている。全員に来季トップチーム昇格のチャンスがある一方、Bチームが2部に昇格した場合、そのまま残る選択肢もある。

期限付き移籍中の選手について、トディボ(シャルケ)、ラフィーニャ(セルタ)、コウチーニョ(バイエルンミュンヘン)は退団の可能性が高いと報じた。この中でラフィーニャの移籍金は1600万ユーロ(約19億2000万円)となっている。コウチーニョはプレミアリーグのクラブに人気があり、クラブは1億ユーロ(約120億円)を求めると伝えられている。

また、ワゲ(ニース)、アレニャー(ベティス)、オリオル・ブスケツ(トゥエンテ)、ペドリ(ラスパルマス)、ミランダ(シャルケ)も今夏、期限付き移籍を終えてバルセロナに戻り、トップチーム入りのチャンスがある。一方でワゲには多くのオファーが届いており、ペドリは2部昇格を果たした場合、バルサBでプレーするとみられている。

来季に向けて契約済みのマテウス・フェルナンデス(バリャドリード)はEU圏外枠が障害となり、期限付き移籍に出される可能性が高い。さらにトリンコン(ブラガ)はトップチームに加わるため、今夏のプレシーズンでセティエン監督を納得させなければならないと報じた。

バルセロナは今夏、直面する新型コロナウイルスの影響による財政難を、現在抱えている選手を放出するなどでどのようにカバーするのか、その動向に注目が集まることになる。(高橋智行通信員)