今季、バルセロナからの期限付き移籍でバイエルン・ミュンヘンに所属するブラジル代表MFコウチーニョ(27)について、新たにアーセナルが移籍先の候補に加わったとスペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が24日に報じている。

バイエルン・ミュンヘンは来季に向け、すでに1億2000万ユーロ(約144億円)の買い取りオプションを行使しないことを明かしているため、コウチーニョは今夏、一時的にバルセロナに戻ることになる。

そのような状況の中、同紙がフランスやイングランドのメディアから得た情報によると、アルテタ監督がコウチーニョを切望しているためアーセナルが獲得に乗り出したという。

コウチーニョについてはこれまで、興味を示すクラブとしてチェルシーやマンチェスター・ユナイテッドなどの名前が挙がっているが、アーセナルは今後、元バルセロナのフットボールディレクターのラウール・サンジェイ氏を通じ、コウチーニョの代理人とコンタクトを取り始める予定であるとのことだ。

バルセロナが求める移籍金約8000万ユーロ(約96億円)はアーセナルにとって大きな障害となる可能性が高いものの、獲得のために尽力する準備ができているという。その理由はアルテタ監督がコウチーニョについて、アーセナルをリバプールやマンチェスター・シティと競合できるチームに引き上げてくれる選手だと確信しているためである。(高橋智行通信員)