今季、レアル・マドリードからの期限付き移籍でレアル・ソシエダードに所属するノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴール(21)の市場価値が、わずか5年間で11倍にアップしているとスペイン紙アス電子版が25日に報じている。

14年から15年初めにかけてマルティン・ウーデゴール獲得に向けた激しい競争が起こり、Rマドリードが勝利した。クラブが当時16歳のウーデゴールとの契約に費やした金額は400万ユーロ(約4億8000万円)だった。

その後、Bチームのカスティージャでプレーし、オランダのヘーレンフェーンとフィテッセを経て、昨年夏、レアル・ソシエダードに入団した時のドイツの移籍情報サイト「トランスファー・マーケット」の市場価値は1500万ユーロ(約18億円)と見積もられた。そして昨年12月に自己最高の5000万ユーロ(約60億円)を記録した後、現在の市場価値は新型コロナウイルスの影響を受けて1割下がり、4500万ユーロ(約54億円)となっている。すなわち、ウーデゴールはわずか5年間で大きな成長を遂げ、市場価値を入団時の約11倍にまで高めている。

Rマドリードはその後、将来性豊かな若手選手との契約を積極的に行ってきた。ウーデゴールに続き、アセンシオが390万ユーロ(約4億6800万円)、バルベルデが500万ユーロ(約6億円)、セバージョスが2100万ユーロ(約25億2000万円)、ルニンが840万ユーロ(約10億800万円)、ブラヒム・ディアスが1500万ユーロ(約18億円)で入団。

ブラジル人のビニシウスを4500万ユーロ(約54億円)、ロドリゴを4000万ユーロ(約48億円)、ミリトンを5000万ユーロ(約60億円)、ヘイニエルを3000万ユーロ(約36億円)の高値で獲得している。

また、Rマドリードは昨夏に久保建英と契約した際、「トランスファー・マーケット」での市場価値が200万ユーロ(約2億4000万円)に見積もられる中、無料で契約した。そして現在1年もたたない中、市場価値が7倍近くの1350万ユーロ(約16億2000万円)にまで値上がっている。(高橋智行通信員)