イングランド・プレミアリーグのリバプールに所属する日本代表FW南野拓実(25)は「幸せな環境にある」と元上司が現状を伝えた。

28日、地元紙リバプール・エコーのポッドキャストに前所属先オーストリア1部ザルツブルクのジェシー・マーシュ監督(46)が出演。

「タキ(南野)はリバプールで幸せです。友達も作ったし、良い人たちと一緒にいるんだ。毎日、課題克服のために可能な限りのことを尽くしている」。

南野と現在もメッセージ交換している米国人指揮官は声を弾ませた。

1月に725万ポンド(約10億1500万円)でリバプールに加入した移籍金について「安すぎたね」とクラブ側のミスを認め、あらためて南野の価値を高く評価した同監督は「タキは何も与えられないことを知っているが、彼は何のためにでも喜んで働く。それが彼の考え方だ」とレギュラー奪取に貪欲な姿勢であることを強調した。

またチームのFW陣にはフェルミノ、サラー、マネと世界トップクラスの強力布陣がそろっていることを踏まえ「タキはマネやサラーのような爆発力ある選手ではなく、本当に知的なサッカー選手。彼の資質を高く評価するには時間が必要かもしれないが、その時は必ずやってくる」と力説していた。

プレミアリーグは6月17日に今季再開する予定となった。新型コロナウイルス感染拡大で3月13日にリーグ中断になるまで、リバプールは勝ち点82まで伸ばし、2位マンチェスター・シティーに25点差をつけて首位を独走中。残り9試合で2勝すれば、89-90年シーズン以来、実に30年ぶりのリーグ優勝が決まる。

元上司マーシュ監督の現状報告通りならば、南野は心身ともに充実してピッチに戻り、リーグ優勝に貢献することになりそうだ。