世界で最も市場価値が高いGKと評価されるアトレティコ・マドリードのスロベニア代表GKヤン・オブラク(27)が、ビデオ通話で記者会見を実施した模様をスペイン紙アスが5日に伝えている。欧州チャンピオンズリーグ(CL)や再開するリーグ戦などについて語った。

約3カ月前の欧州CL決勝トーナメント1回戦第2戦、アウェーで昨季の王者リバプールを倒し準々決勝g進出を決めた試合が自身最高の試合だったか? そう問われたオブラクは「かなりいい出来だったけど、ベストかどうかは分からないな。あれは重要な試合だったし僕たちは勝利した。でもピッチにいたのは僕だけではないからね。僕はアトレティコで多くの試合を戦ってきたし、いくつかは素晴らしく、いくつかは悪かった。でもあの試合は最も重要な試合のひとつだろう。僕はより良くなれるように努めているし、後はジャーナリストが意見するだろう」と見解を述べた。

リーグ戦再開については「長い中断期間だったけど、それは誰にとっても同じだよ。僕たちは今、自分たちの望む順位にいないので、全ての試合に決勝戦として臨まなければいけない。僕たちがみんなで一緒に練習を開始した時は自分たちのことを考えていたが、今はもう、より相手のことを分析している。しっかりと準備できるだろう」と答えた。

現在リーグ戦1試合平均0・78失点(27試合出場21失点)で5年連続受賞にリーチを賭けるサモラ賞(リーグ戦1試合平均最少失点GK賞)については「サモラ賞については心配していない。ただチャンピオンズリーグ出場圏内に入ることを考えているよ。もし素晴らしい仕事ができれば受賞できるかもしれないが、そのことを考えてはいない。僕は失点しないことよりも僕たちがゴールすることを優先するよ」と気にしていないことを強調した。

アトレティコ・マドリードはスペイン1部リーグ第27節を終えた時点で6位と不本意な順位にいる。14日にアウェーで行われるビルバオ戦でリーグ戦を再開し、残り11節でチャンピオンズリーグ出場圏内の4位以内を目指すことになる。

オブラクはこれまでスペイン1部リーグ通算180試合に出場し、半数以上の99試合を無失点に抑えており、アトレティコが成功を収める上で欠かせない重要な選手となっている。(高橋智行通信員)