スペイン2部リーグは12日から本格的に再開し、FW岡崎慎司が所属するウエスカはアウェーでマラガと対戦する。これを受けスペイン紙アスは同日、この試合の見出しに「岡崎がホームに戻る」と付け、岡崎が昨夏入団したマラガのトレーニングシャツを着てチームメートと一緒にカメラに向けてポーズを取った写真を掲載して紹介した。

同紙はマラガ戦に向けた岡崎について、4-3-3のシステムのセンターフォワードで先発出場すると予想した。そしてマラガ入団からウエスカ移籍までの経緯を次のように説明している。

「信じられないかもしれないが、岡崎がついにラ・ロサレダ(マラガのホームスタジアム)でデビューを果たす。岡崎は理論的にはマラガのスター的な契約だったが、アブドゥラ・アル・タニ会長の耐え難い、習慣的な数々のでたらめな行為が明るみになるのに全く時間はかからなかった。岡崎は給与上限を超えていたため選手登録されず、ウエスカとの契約にサインした」と獲得したにもかかわらず、岡崎の悪い状況を解決しなかったマラガ会長を批判した。

しかし同紙は、「マラガには1部に昇格した場合、オプションがあり、アル・タニ会長が『岡崎はマラガに戻るだろう』とツイートした」とも伝えている。しかしこれは現実的ではないと見られている。

岡崎は今季ここまでスペイン2部リーグ26試合(先発19試合)に出場して9得点を記録しチーム得点王。ウエスカは現在、勝ち点50で1部昇格プレーオフ圏内の4位についている。1部自動昇格圏内にいる香川真司が所属する2位サラゴサとの勝ち点差は5となっている。(高橋智行通信員)